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【山田庵】TOSSランド建設Flash 使い方教室ML/ 課題24

Flash 使い方教室

作成者:TOSSオホーツク山田正和
作成日:2003年 3月27日(木)
最終更新日:2003年 3月29日(土)

課題24:円や四角形を描きなさい。

●ステップ1:楕円ツールで、円を描きなさい。

  1. "FlashMX"を起動しなさい。
  2. 今回は平面図形の描き方を勉強します。
  3. まずは円の描き方です。
  4. ツール(お道具箱)」の「楕円(だえん)ツール」をクリック。

  5. 前回と同じように「ツール(お道具箱)」の「カラー」を確認。
    上の欄が、白以外の色になっていますか?

  6. 白い用紙に、色鉛筆で白い線を引いても目に見えません。
    欄の中をクリックして、違う色を選択しなさい。
  7. 更に「カラー」の下の欄も確認。
    下の欄も白以外の色になっていますか?

  8. 白い用紙に、筆で白の絵の具をぬっても目に見えません。
    欄の中をクリックして、違う色を選択しなさい。
  9. ただし、指示6で選んだものとは違う色を選びます。
  10. 画面写真のように左上から、右下45度にドラッグ&ドロップしなさい。

  11. これでステージに円が描けました。

  12. 良く見ると、円は2つの色で出来ています。
    ふち(円周)の線の色は、指示6で選択した色です。
    円の中ぬり色は、指示8で選択した色です。

  13. 念のためにもう1度やってみましょう。
    1つ目の円の横に、2つ目の円を描きます。

  14. このように円を描きたい時は、「楕円ツール」を使います。
    斜め45度のドラッグ&ドロップで、円を自由に描くことができます。
  15. では、ドラッグ&ドロップの角度が45度ではなかったら、どうなるのでしょうか?
  16. 試してみましょう。30度ぐらいの角度で3つ目を描いてご覧なさい

  17. 続けて、60度ぐらいの角度で4つ目を描いてご覧なさい

  18. このように45度以外の角度でドラッグ&ドロップすると、円がつぶれて楕円(だえん)になります。
    角度によって、楕円の「つぶれ具合」が変ってくるのです。
  19. ところで「普通の円(まんまるの円、正円、真円)が描けない! どうしても楕円になる!」という方はいませんか?
  20. 安心してください。ドラッグ&ドロップの角度に関係なく、必ず普通の円を描く方法があるのです。
  21. その方法はキーボードの「Shift」キーを押しながらドラッグ&ドロップです。
  22. 全員でやってみましょう。5つ目を描くのです。

  23. どうです? 上手く行きましたか?

●ステップ2:矢印ツールで、円を動かしなさい。

  1. ステップ1で描いた円を動かしてみましょう。
  2. 「矢印ツール」で、1個目の円の中をクリック
  3. いいですか? 円の中ですよ? 円のふち(円周の線)をクリックしてはいけませんよ。
  4. いいですか? クリックですよ? ダブルクリックではありませんよ。
  5. では、そのまま下にドラッグ&ドロップしなさい。

  6. 円の中(ぬり色)だけが動いて、びっくりした人はいませんか?
  7. 実は、円は2つの部品(パーツ)から出来ているのです。
    ふち(円周)の線と、円の中の色(ぬり色)の2つです。
  8. そのため円の中(ぬり色)をクリックすると、円の中(ぬり色)だけが動いてしまうのです。
  9. では、取り残されたふち(円周)の線の方も動かしてみましょう。
  10. 前回の課題と同じです。線をクリックした後、ドラッグ&ドロップで動きます。

  11. では、ふちの線と、円の中(ぬり色)をセットで動かしたい時はどうすれば良いのでしょうか?
  12. 答えは簡単。円の中をダブルクリックしてから、ドラッグ&ドロップです。
    ステップ2で描いた、2個目の円で試してご覧なさい。

  13. 円の移動について、以下にまとめておきます。
    ぬり色だけ移動させる
    1)円の中(ぬり色)をクリック
    2)ドラッグ&ドロップ
    線だけ移動させる
    1)ふち(円周、線)をクリック
    2)ドラッグ&ドロップ
    線とぬり色を、セットで移動させる
    1)円の中(ぬり色)をダブルクリック
    2)ドラッグ&ドロップ
  14. なお、これら3つの移動法に「Ctrl」キーを組み合わせるコピーになります。
    「Ctrl」+ドラッグ&ドロップとするのです。

  15. 前回学習した線のコピーと、ほとんど同じです。
    鋭い人は既に気づいていたかもしれませんね。

●ステップ3:重ねてから、もう一度動かしてご覧なさい。

  1. ステップ1で描いた3個目の楕円(だえん)を、線とぬり色のセットで動かします。
  2. 動かして、4個目の楕円の上へ、十字に重ねてごらんなさい。

  3. 「矢印ツール」で、上にはみ出した部分のぬり色をダブルクリック

  4. ドラッグ&ドロップで動かしてご覧なさい。

  5. このように、上にはみ出した部分だけが動きます。
    4個目の楕円(下に重なった楕円)の全体が動くのではありません。
  6. ちょうど楕円で楕円を切ったような感じです。
  7. 次に、上に重なっている楕円のぬり色をダブルクリック

  8. ドラッグ&ドロップで動かしてご覧なさい。

  9. びっくりした人は居るでしょうか?
    重なっていた部分(下になっていた部分)が消えています。
  10. 実はFlashの場合、上に絵を重ねると、下の絵が消えてしまうのです。
    ちょうど、絵の具を上から塗って、下の絵を塗りつぶしてしまうような感じです。
  11. この特徴を覚えておくと、ドーナツや三日月(みかづき)を簡単に作ることができます。

●ステップ4:矢印ツールで、円の性質を変えなさい。

  1. 移動と、コピーだけではありません。
    既に予想している方もおりましょうが、「矢印ツール」の使い道は、あと2つあるのです。
  2. 1つ目は、色や太さの変更です。
  3. どの円でも構いません。1つ選んで円の中をダブルクリック。(*1)
  4. そのまま「プロパティ」パネルを開きなさい。
    線の色線の太さ線種ぬり色の欄が並んでいます。

  5. それぞれの欄をクリックすれば、その円の性質を自由に変えることができます。
    3個ぐらい練習してご覧なさい。

  6. 2つ目は、ふちの線をつまんで引っ張るです。
  7. やり方は、前回学習した線を曲線に変えるのと同じです。
    ふち(円周の線)の部分をクリック(ボタンを押したまま)→ドラッグ&ドロップです。

*1:ダブルクリックではなく、クリックならばどうなるでしょうか?
 円の中をクリックしてから「プロパティ」パネルを開くと、ぬり色(円の中の色)しか変更できません。
 ふち(円周)の線の色や太さや線種を変更することができないのです。(*2)

*2:ふち(円周)の線をクリックしてから「プロパティ」パネルを開くと、線だけを変更できます。

●ステップ5:矩形ツールで、四角形を描きなさい。

  1. 今度は四角形を描く勉強です。
  2. まずは散らかった(?)ステージを、真っ白にしましょう。
    ツール(お道具箱)」の「消しゴムツール」をダブルクリック。
  3. 前回のステップ2で少し触れただけですから、もう一度書いておきます。
    このように「消しゴムツール」をダブルクリックすると、ステージ上の全てを消すことができるのです。
  4. では「ツール(お道具箱)」の「矩形(くけい)ツール」をクリック。(*1)

  5. 矩形ツール」の使い方は、「楕円ツール」と全く同じです。
  6. 左上から、右下45度にドラッグ&ドロップしてご覧なさい。
    正方形が描けます。

  7. 45度以外の角度ドラッグ&ドロップしてご覧なさい。
    長方形が描けます。

  8. 「Shft」キーを押しながらドラッグ&ドロップしてご覧なさい。
    「楕円ツール」では必ず「正円(普通の円)」でしたが、「矩形ツール」では必ず「正方形」になります。

  9. 矢印ツール」の使い方も、円と全く同じです。
    色々試してご覧なさい。
    四角形を移動させる
    1)四角形の中(ぬり色)をダブルクリック(*2)
    2)ドラッグ&ドロップ
    四角形をコピーする
    1)四角形の中(ぬり色)をダブルクリック(*2)
    2)「Ctrl」+ドラッグ&ドロップ
    四角形のぬり色や線(辺)を変える。
    1)四角形の中(ぬり色)をダブルクリック(*3)
    2)「プロパティ」パネルを開く。
    四角形の線(辺)をつまんで引っ張る。
    1)四角形の線(辺)をクリック(ボタンをおしたまま)。(*4)
    2)そのままドラッグ&ドロップ

  10. 円と四角形、唯一の違いは「線(辺)だけの移動(コピー)」です。
  11. 実は、四角形は5つの部品(パーツ)で出来ているのです。
    ぬり色、上の線(辺)、下の線(辺)、右の線(辺)、左の線(辺)の5つです。
  12. ですから「線(辺)だけの移動(コピー)」は、1本ずつしかできません
    バラバラに移動(またはコピー)してしまうのです。

  13. 4本の線(辺)を全て移動(またはコピー)したい時は、ダブルクリックです。
    線(辺)をダブルクリックしてからドラッグ&ドロップすると、4本の線(辺)をまとめて移動できるのです。

*1:聞きなれない言葉ですが、「矩形(くけい)」とは「長方形」のことです。
 「矩形」の「矩(く)」は、「直角」という意味です。

*2:ぬり色をクリックすると、ぬり色だけの移動(またはコピー)。
 線(辺)をクリックすると、線(辺)だけの移動(またはコピー)。

*3:ぬり色をクリックすると、ぬり色だけの変更。
 線(辺)をクリックすると、線(辺)だけの変更(色、太さ、線種)。

*4:「Alt」キーを押しながらクリックすると、とがった角を作って引っ張る。

●ステップ6:三角形を作りなさい。

  1. ところで、三角形の描き方は分かりますか?
  2. 幾つか方法がありますが、簡単なのは「四角形を描いてから線で切る」ことです。
  3. 一緒にやってみましょう。
    まずは正方形を描いてご覧なさい。

  4. 線ツール」で、左上から右下に線を引きなさい。

  5. 右上の半分のぬり色をダブルクリック
    右上の三角形を、辺(線)ごとまとめて移動させます。

  6. 自由変形ツール」を使えば、好みの三角形に形を変更することができます。
    回転させたり、縦横に伸ばしたり(拡大したり)するのです。

  7. 残った部分(正方形の左下側の半分)は不要ですから、消してしまいましょう。
    「矢印ツール」でダブルクリック→右クリック→「カット」です。(*1)

  8. 今回の学習は、ここまでです。
  9. "FlashMX"を終了しなさい。
    今回は、特にファイルを保存する必要がありません。
  10. 前回と今回の学習内容だけでも、様々な絵を描くことができます。
  11. 時間と気力に余裕のある人は、色々描いて練習しても構いません。

  12. 次回はふち取りを学習する予定です。
    ぬり色だけの図形に、線(辺)をつける学習です。

*1:最初にダブルクリックすることで、2本の線(辺)とぬり色を同時に消せるようになります。
 もちろん前回の学習のように(クリック→)右クリック→「カット」で、1つずつ消しても構いません。