http://www.yamadarn.com/ コラム「学校でのICT活用について考える」

学校でのICT活用や,GIGAスクール構想についての覚書(おぼえがき)です。 勤務校で書いた自己研修通信から再構成しました。 内容の一部は,インスタグラムにも投稿しています。

小学校低学年のGIGAタブレットはカメラの活用から始めよう

原版(紙版):2022年06月01日(水)発行
Web版:2022年08月04日(木)作成
インスタ版:2022年07月29日(金)投稿

なぜ1~2年生はカメラ優先なのか?

小学校1~2年生のタブレット学習は,カメラの活用から始めるのがオススメですよ。 勤務校で相談された時,筆者はそう答えるようにしています。 3つの理由からそう考えるようになりました。

3つの理由を,4つのイラストにまとめました

理由の1つ目は,キーボード入力(ローマ字入力)が未熟だからです。 多くの場合,1~2年生のうちから授業でキーボード入力を練習することはありません。 これは「ローマ字を授業で学ぶのが,3年生の国語であるから」だと思います。

理由の2つ目は,紙と鉛筆で字を書く練習時間を確保できるからです。 将来的には変わるかもしれませんが,今のところ「低学年のうちは『手書き』の練習をしっかりさせたい」と考える教師が多数派だと思います。 紙と鉛筆で書く練習と,キーボード入力の練習を両立させることは,限られた授業時間の中では難しいと思います。

理由の3つ目は,「1人1台ずつカメラがある」と考えた方が,活用のアイディアが浮かびやすいからです。 教師はもちろんですが,児童にとってもアイディアが浮かびやすいのです。 おそらくタブレットやパソコンは「多機能」ですが,カメラは比較的「単機能」だからでしょう。

カメラの活用例として,以下の学習活動が考えられます

生活科,図工,体育,音楽,国語,算数,さまざまな教科で活用できます。 例えば「観察したもの」や「発見したこと」,「自分が作ったもの」や「自分が書いたこと」を撮影します。 また「自分が表現したもの」や「相手が表現したもの」などを撮影するのもよいでしょう。

さまざまな教科で活用できます

撮影後はTeamsに投稿させよう

撮影した写真や動画は,交流やふり返りなどの場面でどんどん活用できます。 デジタルのデータなので,「交流させること(共有させること)」が簡単だからです。 また「蓄積していくこと(学習記録として保存していくこと)」も簡単だからです。

Teamsを使えば共有と蓄積が簡単です。

Windowsタブレットが入った学校なら,Teamsへの投稿がオススメです。 写真や動画を交流させたり,記録として蓄積していくことが簡単にできます。 Windows以外のタブレットが入った学校ならば,Classroomなどを適宜使ってください。

使い始めと同時に,著作権や肖像権への配慮も教えていく

1~2年生にも分かる言葉で,著作権や肖像権の配慮も教えましょう。 カメラの良い面(便利さ)と正しい使い方を教えるだけでは不足です。 カメラの悪い面(怖さ)と正しくない使い方も,同時に教えていきましょう。

景色や生き物は,自由に写真をとってもいいよ。 でも人や物を撮る時は,相手が「いいよ」って言わないと撮れないよ。 「カメラで撮られることが嫌」と思う人の気持ちも,大切にしてあげよう。

使い始める前に,このような話をしておくと良いです。 このような「布石」を打っておいて,必要に応じて指導を入れていきます。 「正しく使えていない時は,成長のチャンス」と考えて,根気よく指導していくと良いでしょう。