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弥勒院1

2007年 9月13日

〜一時に一事の原則〜

toss教育石狩 弥勒院 宣明 
メール:miroku.da@utopia.ocn.ne.jp
1、一時に一事の原則はすばらしい。

臨時採用であった、1年目の自分が最初に出会った教育技術、それは「一時に一事の原則であった。 たった一つ、それを追試するだけで、授業が驚くほど変わりました。

  
 それまで、大学を出たての私は、やらせたいことを、手順を追って、話してしまっていました。それで、子どもができないときは、「聞いていたんですか」などと子どものせいにしていました。

 自分自身もすべて説明したんだから、聞いていない子どもが悪いんだと思っていました。厳しく注意することもありました。
しかし、変わりませんでした。「どうして、子どもたちは指示したことを聞けないんだろう」という考えるようになりました。

初担任でわからないことばかり、毎週のように教育関係の本を買っていました。

  そこで、一冊の本を手に取りました。

向山洋一著 「授業をの腕を上げる法則」
明治図書  

でした。


 そこには多くの重要な原則がありました。そのなかに「一時に一事の原則」がありました。

「同じときに、2つも3つも指示を与えてはいけない。」

振り返ると、同時に2つも3つも指示していることばかりでした。

「教科書の○ページを13番までやって。丸つけるからできたらもっておいで。終わったら、次のページをやって、その次は10番までやっておくように」
などと子どもに言っていました。

早く問題を終えた子が「先生次どこだっけ」と聞いてきます。「さっき言っただろ」などとなります。必然的に叱る場面を作っていたのです。
 

第二条 一時に一事の原則
  一時に一事を指示せよ。

それからは、意識しながら指導をしていきました。それまで、言いっぱなしだったものを変えました。子どもたちの指示の通り方があきらかに変わってきました。
以前は必ず聞きに着たり、混乱する子がいたのですが、少なくなっていきました。以前は大声で指示を通していたのが、変わっていきました。

2、1年生を担任して

現在1年生の担任です。学年で体育をするときにも意識しています。例えば、準備体操をするときに、縦の列と、横の列を開く場面です。

始めての1年生の体育では、「体操をします。広がってください。」と指示しました。すると、たちまち1年生の子どもたちの列はバラバラになってしまいました。原則から外れていたのです。

一時に一事の原則では、

まず、横に手を広げます。と指示して、横幅を広げていく。そして、「今度は縦に開きます」と言って教師の示範で縦の幅を広げていく

というやり方で行いました。今度はスムーズに準備運動の並び方ができました。
1年生の子どもたちは、「1時に1事の原則」をもってしないと混乱してしまいます。常に意識をしていきます。