教科/国語/書く/漢字文化/小学校/5年
向山実践「口に2画」で授業開き!
知的で楽しい授業です。授業開きにおすすめです。
1 授業記録
- 発問1
- 口という漢字に2画たしてできる漢字をできるだけたくさん見つけなさい。
ノートに箇条書きで書くように指示した。
教室の子どもたち全員が黙々と考え探し出した。
しばらくして、私は何こ書けたか、たずねた。
17こが最高だった。
4人いた。
ジャンケンで勝ったAさんが板書することになった。
田、目、申、由、旧、旦、可、句、右、兄、古、四、石、白、司、加、台が出た。
これに3こ、たすことができるのか聞いた。
誰もいなかった。
そこで次のように言った。
- 指示1
- 2こ、たせる人!。
号、史が出た。
他に、2こ、たすことができる子がいなかった。
そこで次のように言った。
- 指示2
- 1こ、たせる人!。
この解は”いい””変だ”と意見が分かれた。
厳密に言うと不正解なのだが、Cくんの柔軟な発想を認め、正解とした。
Dさん、Eくんが 占、叶を書いた。
Fさんは尺と書いた。
発想がいいということで正解とした。
ここでストップした。
次がなかなか出てこなかった。
「答えを教えてあげようか!」と言って私は煽った。
子ども達から答えを言わないでコールが起こった。
しばらく沈黙したあと、Gさんが手をあげた。
そして、囚 と書いた。
自然と深いため息がもれた。
Hくんが続いた。
叩 と書いた。
大きな拍手が沸き起こった。
最後に、Iさんの登場だ。
叱 と書いた。
正解を告げると、誰もが納得した。
知的で楽しい授業開きとなった。
2参考文献
「向山洋一年齢別実践記録集第10巻(えとせとら)」(東京教育技術研究所) 向山洋一