この一言でスケートの立ち方がかわる
スケートリンクの中で一番最初に指導するのは「正しい立ち方」です。
その指導法を紹介します。
合言葉は釧路市のスケート指導員さんが使っていた言葉です。
1. 正しい立ち方の合言葉
子どもがスケートで立った時に
- 足は三角、顔は前
2. 正しい立ち方とは、
- 足は両かかとをつけ、つま先をV字にひらく(60〜80度くらい)
- ひざは、つま先の方へ軽く曲げる。
- 顔は進行方向を見る。
ブレードの真ん中あたりに重心をかけると、バランスがとれて上半身の力をぬいても立てます。
正しい立ち方を覚えると、氷上でも子どもは安心できます。
間違えた立ち方をすると、正しいフォームが身につきません。
3.立ち方の練習
全員教師から見える位置でひざをつけさせます。
横一列、もしくは半円状で横一列がベストです。
正しい立ち方を教師が見せます。
次に子どもを少しずつ立たせます。
- 指示1
- おしりあげ、顔は前
- 指示2
- 立ってごらん.
- 指示3
- つまさきをひらいて足を三角にします.
- 指示4
- 足は三角、顔は前!
そして立った時に「足は三角、顔は前」と言葉がけします。
- 氷にひざをつけた状態から。
- 氷におしりをつけた状態から。
- 寝転がった状態から。
変化のある繰り返しでおこないます。
余裕が出てきたら、「三角」と「前」を子どもに言わせます。
4.悪いフォーム
自己流で練習すると下のような癖がついてしまう子がいます。
ですから正しいフォームが身につくまで、立ち方の練習を繰り返す必要があります。
足を平行にして立つ。
→陸上と同じ姿勢です。スケートはブレードを側方に押して進みます。足が平行だとブレードを押せません。
かかとの間が開きすぎる。
→かかとの間をあけすぎるとブレードを押す幅が狭まりスピードがでません。
ひざをまっすぐにしてしまう。
→重心移動がスムーズにできずバランスを保てません。
下を向いてしまう。
→進行方向を見るために顔をあげた瞬間にバランスがくずれます。
5.練習前のチェック
教師が下の2点必ず練習前にチェックします。
どちらかが悪いとどれだけがんばってもできません。
- スケートのひもがきちんと結ばれているか。
- スケートのブレードがきちんと研磨されているか。
(法則化まりも99 松村敏樹 作成日 2007年8月18日 最終更新日 8月19日)