急な補教でも対応できる「愉快痛快・三字熟語」
法則化まりも99 TOSSオホーツク 松村敏樹
(作成日:2007年9月19日 最終更新日:2007年9月20日)
- 吉川誠仁先生「愉快痛快・三字熟語」の修正追試です。
急な補教で実践したのですが、子どもたちは時間いっぱいまで熱心に取り組んでいました。
準備物
原実践では、人数分の新聞紙を用意しています。
新聞紙から三字熟語を探させるためです。
本実践では新聞紙を使いませんでした。
急な補教で、人数分を用意できなかったからです。
新聞紙の代りに使わせたのは、国語の教科書と教室に置いてある国語辞典です。
よく読書をしている学級でしたので、これで授業可能だと判断しました。
実際子どもたちが熱中したので、授業は成功であったと考えます。
授業の流れ
1)三字熟語をたくさん出させる
「三字熟語の勉強をします。
三字熟語とは漢字三文字の熟語です。
例えば、「大自然」、漢字三文字ですね。」
- 指示1
- ノートにできるだけたくさん書きなさい。
国語の教科書を見てもいいです。国語辞典を見てもいいです。
「三つかけたらもってらっしゃい。」
子どもから「大自然に関係ない字でもいいですか。」と質問がでました。
「いいですよ。」と答えました。
- 指示2
- (ノートを持ってきた子に)このうちの一つを黒板に書きなさい。
まだ書きたがる児童には「また、三つ書いたら、一つ黒板に書きなさい。ノートに三つ書いたら黒板に一つ書きます。」と言いました。
黒板いっぱいに三字熟語が書かれました。
可能性、非公式、発表者、自由帳、森林浴・・・・・
いっぱいになったところでストップし、席に着かせました。
2)出させた三字熟語を分類する
「「大自然」という三字熟語は「大きい自然」ということです。
「大・自然」つまり「○―○○」とうい形になってます。」
- 発問1
- それでは、この中で「○―○○」とうい形になっているのはどれですか。
子どもたちに言わせながら、赤チョークでかこんでいきました。
高性能、大部屋、総決算・・・・
「「材料費」という三字熟語は「材料の費用」ということです。
「材料・費」つまり「○○―○」という形になっています。」
- 発問2
- それでは、この中で「○○―○」という形になっているのはどれですか。
子どもたちに言わせながら、青チョークでかこんでいきました。
消火器、自由帳、血液型・・・
はっきりしないものは「?(はてなマーク)」をつけておいきました。
児童の名前も出ましたが、「これは別枠です。」と伝えました。
ここまでを黒板で整理しました。
- (1)○―○○タイプ(高性能、大部屋など)
- (2)○○―○タイプ(消火器、血液型など)
念のために発問して、更に一歩詰めました。
- 発問3
- 「無責任」は(1)のタイプですか、(2)のタイプですか。
他にも「近代化」「経済的」などを出題しました。
3)第3のタイプについて学習する
- 発問4
- 「市町村」は(1)のタイプですか。(2)のタイプですか。
子どもたちは新しいタイプであることに気付きました。
分けられるのが二箇所あるからです。
「「市町村」という三字熟語は「市・町・村」つまり、「○―○―○」のタイプです。」
- 発問5
- 黒板の中で「○―○―○」のタイプの三字熟語があります。さがしなさい。
黒板に「衣食住」「大中小」「上中下」「松竹梅」がありました。
先ほど「?(はてなマーク)」を付けていた熟語です。
ここまでで時間(35分間)が切れてしまいました。
急な補教でしたが、子どもたちは最後まで熱心に取り組んでいました
原実践の指示発問の組み立てが良かったからだと考えます。
原実践との違い
冒頭に書いた通り、新聞紙を使えませんでした
また原実践では発問5がありません。
「○―○―○」のタイプを子どもたちに書かせてます。
原実践の出典
向山洋一・板倉弘幸・編『小学校5年教え方の基礎基本小事典』(明治図書)