学級目標の作り方
〜「みんな納得の学級目標の作り方」坂田幸義氏の修正追試〜
生徒全員が積極的に意見を出し、覚えやすい学級目標作りです。
1年間を通して生徒が覚えていられる目標を作成できます。坂田氏の修正追試です。
（TOSSランドナンバー〜2310101)
- まず、基本的流れを参考にして発問、指示、説明を付け加えた。
主な追加、修正箇所
�〆鯒�の目標を覚えているか確認して、みんなの心に残る目標にする意識付けを行った事。
��楽しかった事を考えさせるだけではなく発表させた事。
�Ｍ兒罎領△北樵阿盻颪�せ、できた順に読みあげる・ほめる・順番を言うことをしながら貼った事。
�た与瑤�多い（クラス３２名）ので、貼る黒板を左右グループに分け候補を絞っていった事。
�チ完�が貼り終わったら、自分が書いたものを読ませた事。
�ε衂爾郎能蕕�ら人数が総数に合うまでしつこく行った事。
�Э佑卜�されず自分の良いものを選ばせた事。
�┷埜緇�差で次点となった目標を担任目標とした事。
追加・修正結果より
１．生徒への意識付けができ、集中して取り組み全員が時間内で書き上げた。
２．やる気のでない・面倒くさい・作業の遅い生徒も全員書き上げる事ができた。
３．いきなり決めるより、絞り込んでじっくり選ぶ事ができ、かつ、時間短縮になった。
４．読ませることで、場の緊張感と一人一人の気持ちがみんなに伝わり、しっかりきめようという空気ができた。
５．総数にこだわる事で、決定に最後まで全員が加わる事ができた。
６．自分の意思で決めようとする気持ちが生まれた。
準備
人数分のＢ４の用紙、マジック（黄色は見えにくいので不可）学級通信や帰りの会で学級目標を決めることを予告しておく。また、学級開きで担任の願いを短い言葉で伝えておく。
- 指示１
- 昨年の学級目標を覚えている人は手を上げてごらん。
一部でもわかる子がいればあててほめる、わからなければ、これから作る目標は
この１年心に残る目標にしたいことを伝える。
- 発問１
- １年を振り返って学級で楽しかった事を１つ思い出してごらん
１列指名
- 説明１
- みんなが毎日来るのが楽しい学級にするための目標を考えるのですから、決してある人だけや、特定のグループが楽しいだけでは困ります。
- 説明２
- 長すぎると１年間覚えていられません。
- 指示２
- これから紙とマジックを配ります。目標の中に「学級、クラス」という言葉を必ず入れて書きなさい。
視覚情報を与えるために「学級」「クラス」と板書する。
- 指示３
- できたら裏に名前を書いて、先生のところに持ってきなさい。
持ってきた順番に、� 銑�をしながら左から黒板に貼っていく。
�〔槁犬鯑匹燹∈犬�ら黒板に貼っていく。
�◆崛瓩ぁ廖◆屐�番目だ」、「団結」という言葉がいい、「短いところが分かりやすい」など順番、使われている言葉を具体的に褒める。
��順番を言う（ただ言うだけではなく、「何人目」「後何人２０人になる」「後２人で全員だ」など意欲を持つような言葉を付け加える）
こうする事で、なかなかかけない生徒にとって先に書いた生徒のものがヒントにもなり、考える事ができ最後には全員が書けるようになる。また、黒板の中心に線を引き左右分割をしておき、左右にクラス人数の半分ずつ貼るために横1列に何人貼るか見当をつけておく。
- 指示４
- 出した人は、必ず読んで左右から良いと思うものを２つずつ選びなさい。
あと１０人ほどになったら
- 指示５
- あと５分で提出しなさい。
全員提出が終わったら。左より１人ずつ読ませる。
- 説明４
- 今から自分が良いと思う目標を選ぶのですから、決して人と相談したり人によって選んだりしないようにします。
- 指示６
- 左と右から候補を選びます。１人２回ずつ手を上げなさい。１分考えます。
必ず全員になるまで何回も繰り返す。ここで１人残らず参加させることで、最後まで全員が参加するようになる。左右それぞれ４〜５点残るように、人数をその場で判断する。
- 指示７
- また候補を絞ります。１人１回手を上げなさい。１分考えます。
左右それぞれ１〜２点残るように、人数を判断する。
- 指示８
- いよいよこれで決定します。１人１回手を上げなさい。最後に３０秒考えます。
最後の２つが均衡したら、担任の判断でサブ目標や担任目標としてもよい。惜しくも決まらなかった方を支持していた生徒も、納得して目標決定を受け入れる。（ただし、同じように教室に掲示しておく事）
最後に、決まった目標と作者を読み上げる。（担任目標の場合も同様の扱いをする）
- 説明５
- みんなで考えて１時間かけて選んだ目標です。この目標を○○人で大事にしていこう。
- 指示９
- 学級目標決定記念です。みんなで一緒に読みます。
結果
中学３年生に行った。５０分で最初から最後まで十分行えた。ほめる事や読み上げる事、順番を言う事が刺激になり全員書き上げることができた。裏に名前を書く事で責任が生まれ、担任の確認もしやすい。現在まで、この方法で体育祭、文化祭の目標決めもスムーズに行うことができた。中１，２年生にも導入の部分を変えることで対応できると考えられる。また、僅差で選ばれなかった目標も、「担任目標」の言葉で拍手がおき、次点になった目標を選んだ生徒も納得した。
＜私の学級の例＞ 投票 予選１ ２ ３ 決戦 ＊たくさん｢挑戦」する楽しい学級 １１ １３ １３ １７ ＊人の間違いを笑わないクラス １３ １５ １２ １５ ＊いつも元気でにぎやかな学級 ８ １１ ３ ＊毎日明るくいつでも元気な声が絶えない学級 ７ ５ ４ 作業スピードが遅い、普段やる気の見えてこない生徒分 ＊仲間はずれを作らない学級 ７ ２ ＊何事もまじめで元気で平和なクラス １ ５ ＊自分に責任を持ち何事にもチャレンジしていくクラス ２ ＊にぎやかで全員がまとまっているクラス ０ ＊明るく楽しい学級 １ ＊何事にも真剣に取り組み笑いのあるクラス １ ＊みんなで話し合える学級 １ ＊残り１年元気に登校してこれるクラス ０
この結果、上位２つの学級目標が教室の横壁上方に貼られた。
JHS☆綺羅星 吉田 勉
（作成日 2007年9月4日 / 最終更新日 2007年9月12日）