話す聞くスキル（グレード４）「せりふの工夫」
ＴＯＳＳ分析批評を学ぶ会 岡田 高志 fwiv2839@d9.dion.ne.jp
（作成日：２００７年９月１９日／最終更新日：２００７年９月１９日）
せりふをいろいろな読み方で表現させる実践です。
リズムにのって読ませることで、学級全体を授業に巻き込むことができます。
子ども達も教師も元気いっぱいに取り組める実践です。
『話す・聞くスキル 教室熱中ＤＶＤ ＰＡＲＴ１』（正進社）の中にある、甲本卓司先生の追試です。
- 指示 「話す・聞くスキル」だけを出します。
早い子をほめる。「○○君、準備ができた。はやいな〜。」「○○さん姿勢もいいな〜。」一気に授業の準備を整えた。「話す・聞くスキル」は、全員が好きなので、鼻歌交じりに準備をする子もいた。
- 指示 太いところを読むので、先生の後について読みます。
ここでも、スキルの持ち方や、姿勢の良い子を見つけ、すかさずほめる。ほめていくうちに学級全体が読む姿勢になっていく。
読み始めたら、「さすがスーパー４年生！」「いい声！」「大きな声が出てる！」と良い所を見つけてほめるようにした。子どもたちの声が、一回り大きくなった。
- 指示 もう一回読みます。
２回目なので、リズムよく読んでいく。
上手に読めたところは、「上手」と強く褒めたり、１回目より声が出ている子には、「さっきより大きな声が出ている。」と褒める。
どんどん子ども達も盛り上がっていく。
- 指示 先生が１番、２番を読みますから、みんなは「あなたって、本当にいい人ね。」を読みます。
教師がわざと「いやみっぽく」をいやみっぽく読む。子ども達は笑いながらも、いやみっぽく読むことができた。「すごく上手」と褒めて、さらにリズムよく読んだ。
- 指示 一人ずつ読んでみます。
リズムよく3名に指名した。
１人目。「おどろいたように。」と指示し、読ませた。「上手。」と力強く褒めた。
「もっとおどろいたように読める人。」と聞くと読みたそうな子がいる。
２人目は「もっとおどろいたように」と指示して読ませた。「すごく上手。」と力強く褒めた。
読み終えると、読んでみたい子が増えている。
３人目は「もっと、もっと、おどろいたように」と読ませた。ここまでくると子どもたちは大いに盛り上がっていた。
- 指示 「さようなら。」は全員で読みます。
顔の表情や体を使って表現している子を褒めて、さらに学級をのせていく。
- 指示 隣同士、ペアで練習します。
練習の様子を見ながら、「○○君（さん）、上手だね。」と褒めていく。「○○ペアは上手だな。」と周りに聞こえるように言うと、子ども達はさらに真剣に練習をした。
- 指示 隣（ペア）の子が、上手だと思った人は手を挙げます。
ほとんど全員が手を挙げた。相手のことを認めることができたことを大いに褒める。
- 指示 上手だと思われた人ペア（隣同士）は立ちます。
- 説明 先に読む子を決めます。�´△両綣蠅世隼廚κ�を読んで下さい。読む子はそれに合わせて読みます。
ペア（隣同士）で読ませる。「すごく上手だ〜」と力強く褒め、読みやすい雰囲気を作っていく。子どもの数が少ない学級のため、全ペアが読むことができた。「さすがこの学級は、すごい。」と褒め次に進む。
- 指示 「おい、何見ているんだよ。」がいい感じなので、全員で読みます。
ＤＶＤではここが一番上手なので、ここを取り上げている。学級でもここが一番上手だったので、ここも追試した。読み終わったら、力強く「上手、スーパー４年生だ。」というと、子ども達から笑いがおこって終了となった。