砂糖の取りすぎにご用心
TOSS広島コンマ 平田千晶氏の修正・追試
参観日の授業ネタに!子どもにも保護者にも好評! 白砂糖は心にまで悪影響を与える。日常よく食べる食品に多くの砂糖が使われている事を知っている子は少ない。白砂糖の害について知ってほしいと考え、本授業を2年生で行った。
授業展開
Aにはソーダ水をBにはAと同じ量の砂糖と溶かした砂糖水を用意しておく。あらかじめコップにつぎ分けておく。
はじめに子どもたちにAのコップを配る。
- 指示1
- Aのジュースを飲んだ感想を発表しなさい。
・子どもたちにBを配り、感想を聞く。
- 発問1
- AとB、どちらの方がおいしかったですか。
・挙手させる。
- 発問2
- それぞれの飲み物の中には、砂糖が入っています。どちらの方にたくさん砂糖が入っていると思いますか。
・全員に挙手させる。
- 説明1
- 実は、AもBも同じ量の砂糖が入っていたのです。Aには「炭酸」が入っているのですっきりした感じがします。また、味を良くする添加物も入っているので飲みやすいのです。
- 発問4
- 砂糖をそのままがりがりと食べる人いますか。いませんね。砂糖は、私たちの食べ物や飲み物のいろんなところに入っています。例えば、お家のおかずにも入っています。砂糖は、どんなものに入っていると思いますか。
・あめ,チョコレート、ジュース、ココア、ケーキ等 (児童用プリント配付)
- 指示2
- ☆2に指をおきなさい。つぎの食べ物には、角砂糖がいくつ分入っているでしょうか。( )の中に予想を書きなさい。
・答え合わせをした後、その個数だけ砂糖に色を塗らせる。
- 指示3
- ☆3に指をおきなさい。こんな時、角砂糖をいくつ分とっているのでしょうか。プリントに書きなさい。
・ワークシートに記入させる。
- 説明2
- 1日に何杯もジュースを飲んだり、ケーキの後にチョコやあめを食べたりする1日に20個分も30個分も砂糖をとっていることになるんだね。
- 指示3
- ☆4に指をおきなさい。砂糖をたくさんとりすぎると、どうなると思いますか。これかなと思うもの、すべてに○をつけましよう。
・挙手で確認する。
- 説明3
- 子どもの時からずっと食べつづけていると、中学生・高校生になった時や大人になった時に、病気になる人が多いのです。
- 説明4
- イギリスのある家庭に小学生になって間もない子がいました。その子はとてもけんか好きで、学校に行ってもお家でも勉強や遊びに集中することが出来ませんでした。最後までやりきることも出来ませんでした。家でも、すぐにおもちゃを壊したり、兄弟をつねったり、引っかいたりしていつもけんかをしていました。その上いつも落ち着かず手、が震えていました。何かを話そうとしてもどもってしまうし、いらいらして怒りっぽく、自分の爪をよく噛んでいました。しかも夜になると眠れず、よくうなされていたそうです。この子のお母さんは心配し、お医者さんに相談しました。そこで、お医者さんは、この子がどういうものを食べているのかを調べてみることにしました。両親が仕事をしていることもあって、生活が不規則で「鍵っ子」のような生活をしていました。お金を自由に使うことができるので、毎日自分勝手な食事をしていたのです。毎日主に食べていたのは、アイスクリーム、ケーキ、チョコレート,お菓子などでした。お医者さんは,この子の問題は食生活と関係があると思い、お母さんと相談してひとつの試みをしてみました。今までに食べさせているものは、全て食べないようにさせ、肉類もなるべく控えさたのです。こういったことを何週間か続けたところ、前とは違った「よい子」になったそうです。
- 発問5
- お医者さんはしばらくしてこの子に再び以前と同じ食事を摂らせてみました。このあと、どうなったと思いますか。
・発表させる。
- 説明5
- この子は、また以前と同じような子になってしまったそうです。そこで、お医者さんとお母さんは、また砂糖をまったく使わない食事にしました。すると、また「よい子」に変身していったそうです。
- 指示4
- ☆4に指をおきなさい。今日の学習感想をプリントに書きなさい。
・ワークシートに書かせ、発表させる。