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語彙を増やそうゲーム
〜山下四郎氏の修正追試〜
どの学年でも授業することができます。補教の時やすき間時間にも有効です。また、国語辞典の学習後に行えば、多くの言葉を覚えることができます。3年生5人のクラスでも1時間熱中して取り組み、休み時間になっても言葉を探し続ける子がいました。
「○ん○ん」
黒板の右上に「○ん○ん」と書く。
- 説明1
- ○のところに文字を入れて、言葉を作ります。例えば、「あんまん」というように作ります。「ドンドン」などの音はいけません。
- 指示1
- できるだけたくさん見つけて、ノートに箇条書きにしなさい。時間は、15分間です。
最初のうちは、なかなか言葉が思いつかなかった子どもも、5分程すると「あっ、あれもあった」と次々と言葉が浮かぶようになった。
どうしても言葉が浮かばない場合には、「国語辞典や教科書など何を見てもいいですよ。」と言うと、いろいろなものを調べるようになる。
また、「あん○ん」と一文字目を入れてやると、言葉を見つけやすくなる。
時間になったら、一度書くのを止めさせる。
いくつ書けたのか聞く。
- 指示2
- 今から黒板に書いていきます。黒板に書かれた言葉と同じものは自分のノートの番号にチェックします。書かれていない言葉は付け足します。新しい言葉を思いついたら、書き足していいです。
一番多く書けた子を指名して10個書かせる。さらに10個書き足せる人を指名。10個書けない場合は5個・3個・2個・1個と数を減らしていく。
5人のクラスで100を越える言葉を見つけることができた。
漢字に直す
- 指示3
- ひらがなの言葉を漢字に直せたら、得点を倍にします。
この指示で、漢字が得意な子が燃えるようになる。(指示1の後に付け加えるとよい。)
言葉の例
- あんぱん 6. にんじん 11. あんしん(安心) 16. たんにん
- ぺんぎん 7. にんげん(人間) 12. あんぜん(安全) 17. せんにん
- しんぶん(新聞) 8. なんもん 13. いんかん 18. しんせん
- ぶんちん 9. なんばん 14. さんしん 19. さんねん(三年)
- かんばん 10. うんてん(運転) 15. まんてん(満点) 20. ざんねん
引用文献
『日本教育技術方法大系第8巻 学級経営大事典』P.183 明治図書
修正箇所
元実践はグループを作らせて、グループごとの発表にしている。発表した言葉と同じ言葉を書いていたら「同じ!」と大きな声で言う。どのグループからも「同じ!」の声が出なかったら、そのグループに1点入る。たくさん考えついた班が一番になるとはかぎらないところが、このゲームのおもしろさでもある。
受け持った学級は5人の少人数だったので、各自で取り組ませた。逆転現象を起こす実践も魅力的だが、5人で協力して目標(100個)を目指す方が、できるだけたくさんの言葉を見つけるられると思った。
(作成者:川西良治(TOSS維新)/作成日:2007年8月19日/最終更新日:2007年8月20日)