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これでみんなやる気がいっぱい 〜当番活動・係活動
係活動が停滞している学級はありませんか。
当番活動と係活動を分ける。システムを作る。そうすると楽しい活動が生まれてきます。
１．当番活動と係活動
当番活動は「クラスの中になくてはならない仕事」です。
単純ですが必要な仕事で、創意工夫を加える余地があまりありません。
係活動は「みんなが楽しめるもの」です。どちらかというとイベントや新聞のようなものが多くなります。
２．係
係活動では大事なことが３つあります。
１人１役
必ず１日に１回は仕事があり、それがなければクラスが困るような仕事を作ります。
子どもたちの意見を聞きながらも、決めるのは教師です。
黒板係であれば、１時間目の後、２時間目の後、３時間目……と時間で分け、５人で仕事をします。
号令係は「今日の給食は○分までです。いただきます」で１人。
「食器を片づけてください。ごちそうさまでした」で１人です。
仕事を細かく分け、誰がいつ（朝、放課後など）、何をするのかはっきりさせる事が必要です。
チェック機能
横の黒板に係名を書き、マグネットに名前を書きます（リバーシブルだと便利です）。
仕事をしたら、自分でひっくり返します。
黒板が使えなければ札を作ります。
例えば、表に係名と名前を書きます。
裏には「終わりました」と書かせてもいいです。
両端に輪ゴムをつけ、画びょうでとめます。
これも仕事が終わったらひっくり返します。
帰りには日直がチェックをします。
終わっていない仕事は日直がすることにします。
日直が忘れたら、もう１日だけ日直をします。
ほめる
ほめることで教室の様子が変わってきます。
「そんなにほめられない」と思う方は発想を変えてみてください。
「できて当たり前」ではなくて「できなくて当たり前」です。
そうするとほめることが浮かんできませんか？
「黒板きれいに消してくれたね。」
「いただきますの声、いい声だなぁ。」
「もう、電気消してくれたの？速い！」
ほめて驚く。これは教師の大切な仕事です。
子どもの中には教師の驚く顔を見たくて頑張る子もいるのですから。
３．会社
会社の活動はみんなが楽しめる、クラスを豊かにする、つまり「クラスの文化を創る」のが目的です。
当番のように厳しいものではなく、やる方も楽しめるようにします。
会社の活動は希望者制です。
やる、やらないを子どもに選択させるのですから、子ども達のやる気をいかに引き出すかが会社の活性化につながります。
まず意欲をもたせましょう。
「会社」というネーミングで興味をもつはずです。
そこで具体例をあげ、イメージをもたせながら説明します。
それから会社のルールについて説明します。
会社のルール
１．会社の作り方
�ヾ覯莉颪鮟颪�。
・会社名・社長・社員・仕事内容
�∪萓犬竜�可をもらう。
��みんなに連絡する。
�ご覯莉颪魴納┐垢襦�
２．４週間仕事をしないと倒産
・社長に２週間毎に報告させる。
３．リストラはしない
・辞職や募集は認める。
会社の条件
１．みんなが楽しめるものとする。
２．やりたい人だけがする。
３．１人でいくつの会社に入ってもよい。
４．何人でもかまわない。
５．同じ仕事の会社があってもよい。
こんなこともありました
１．大きな会社が吸収合併。
２．仕事ができずに倒産自己申告。
３．社員、アルバイト募集広告。
サポート
会社の活動を活発にするには教師のサポートが必要です。
サポートとは、物や時間の確保、アドバイス、そしてほめることです。
「物」がないと自由に活動できません。ペンや紙類を用意しておき、自由に使えるようにします。
「時間」に関しては朝の会や帰りの会が中心です。
朝の会や帰りの会にするときは５分以内。
いくつもの会社ができたときには曜日で調整をしました。
それでも難しければ、予約制にしてもいいでしょう。
集会のように授業時間を使うものは１つの会社で、１学期につき１回としました。
あらかじめ集会用の企画書を書かせチェックした後、みんなに連絡します。
そして、アドバイスとほめること。
これができれば会社の活動は活発になり、クラスも明るくなります。
ぜひ、学級に会社のシステムを取り入れてみてください。
４．参考文献・HP
吉元輝幸氏HP 「当番活動で子ども一人一人に存在感を与える｡」論文（No.1320076)
愛場優子氏HP 「こんな当番・係作ったよ」論文（No.2320485）
石井研也氏HP 「特別活動Q&A」論文（No.2230002）
TOSS小事典シリーズ「教科外指導おもしろ百科」小事典 河田孝文編著 明治図書
桑原泰樹氏論文 「スムーズな学級生活を実現！一人一当番システム」
伊藤大介氏論文 「学級が楽しくなる係活動ノウハウ」
(ＴＯＳＳ札幌リラ 石垣敏江 作成日８月１５日/更新日８月１８日）