楽しみながら漢字を使用しよう！
ＴＯＳＳとびら 小谷 陽一
作成日 2007年8月10日
最終更新日 2007年8月18日
「日記や作文を書くとき、なかなか文章の中で漢字を使ってくれなくて…」
という悩み、ありませんか？
子ども達が熱中し、自分で漢字を使った文章をどんどん書くようになる、
「」の実践です。
例文を用意する
漢字を使った文章の例文を用意します。
- ）
- 指示
- 「みんなで読みます」
全部平仮名になおした文章を提示
- 。
- 「黒板を見ます。今読んだところが全部平仮名になっちゃった。」
- 指示
- 「ノートに、漢字で書ける所は漢字に直して書いてごらん。教科書を見ながら書いても構いません。漢字一つで１万点。できたら先生の所に持ってきます。始め。」
持ってきた子どものノートの漢字部分に○をつける。
漢字一個１万点で点数を言ってあげる。
できた子には、次の指示を出しておく。
- 指示
- 「○をもらった人は、他にも色々な文章を書いてごらんなさい。教科書の文章でもいいし、自分で考えた文章でも構いません。」
途中、子どもから、
「教科書の後ろの漢字が書いているところを見てもいいですか？」
と聞かれたら、その発見をほめた上で「もちろんいいですよ」と認める。
一通り終わったら次の説明をする。
- 説明
- 「今やったようなのを『』と言います。おうちでやってきてもいいですよ。」
子どもたちは喜んで漢字を使った文章を書いてくるようになります。
※使用上の注意点
１、同じ漢字を何回使ってもいいことにする。
この実践の目的は、文章中に漢字を使うことなので、むしろ練習になっていい。
２、間違いは直さない
○をつけずにそのまま返す。赤で直したりはしない。
子どもは教科書などをじっくり見て、どこが違うのかを自分で発見します。
３、漢字で書けるところはちょっと指摘するだけ
漢字でかける部分の横に薄く赤鉛筆で線を引き、
「実はここも漢字で書けるさ」
と言うと、子どもは意地でも漢字で書こうとします。
４、点数は自分で集計させる。
一回の○付けでの点数はノートの上に「��」などと書いておき、
集計は自分でさせる。その際、少しくらいの誤差は大目に見ましょう。
５、たまった点数の使い道について
もし点数に応じたご褒美などを用意する場合は、簡単なものがいいと思われます。
教室の壁などに「１００万点達成者」「５００万点達成者」などの一覧を貼ったり、
「漢字大明神」などの認定証をあげる程度がいいかと思います。