あかねこ計算スキルのユースウエア前半部分
木村重夫氏の「あかねこ計算スキルで、最も我流になりやすい所はここだ！」（TOSSランド��1124026） を追試してみた。
算数が苦手な子が堂々と２問コースを選ぶことができるように次のように言う。
- 説明１
- 1番から10番まで問題があります。2問コース、1問50点の100点満点。１番と２番をやります。5問コース、1問20点の100点満点。１番から５番までやります。10問コース、1問10点の100点満点。１番から10番までやります。ゆっくり確実にやりたい人は2問コース。もう少しはやくやりたい人は5問コース。算数が得意だ、自信があるという人は10問コースを選びなさい。かけっこだって水泳だってはやい子もいれば遅い子もいます。大切なのは最後まで走り抜くこと。泳ぎ切ることなのです。計算スキルも同じです。選んだコースを最後までやり抜くことが大切なのです。
選んだコースを確認する。挙手をさせる。
- 説明２
- 2問コース（手をあげる）がんばってください。5問コース（手をあげる）がんばってください。10問コース（手をあげる）がんばってください。「はやく終わったらやってみよう問題」はやらないで取っておきます。はやく終わった人は見直しをしているのですよ。
時間設定をする。計算スキルに時間が書いているが、教室では短めに設定する。
- 指示２
- 時間は2分30秒です。用意、スタート。
子どもたちに緊張感を与え、集中を高めるために途中で時間経過を伝える。
正確な時間を計る必要はない。子どもの様子を見ながら調整する。
実際には、次のように時間の経過を伝える。
「1分経過、残り1分30秒です」
「2分経過、残り30秒です」
終わりを告げ、答え合わせをする。答えは後ろから言っていく。
10問コースを選ぶ子は算数の得意な子なので、10番から6番まではとても速いスピードで言う。そのため、2問コースや5問コースの子たちの暇な時間がなくなる。5番から3番までは普通の速さ。2問コースを選ぶ子は算数が苦手な子が多いので、2番と1番はゆっくり言う。
このように、コース別に答えを読む速さを微妙に変える。
教師は、次のように答えを読み上げていく。
（はやく読み上げる）
10番 0.6×8＝4.8
9番 0.8×4＝3.2
8番 0.5×7＝3.5
7番 0.7×8＝5.6
6番 0.3×9＝2.7
（ややゆっくり読み上げる）
お待たせしました5問コース
5番 0.9×5＝4.5
4番 0.7×3＝2.1
3番 0.2×7＝1.4
（ゆっくり読み上げる）
お待たせしました２問コース
2番 0.6×9＝5.4
1番 0.3×4＝1.2
ここまでがあかねこ計算スキルの前半の指導である。
TOSS石狩教育サークル 橋爪里佳(rikanty@yahoo.co.jp)
作成日：2007年8月19日
更新日：2007年9月 2日