「なんばんめ」(平成18年度版 東京書籍1年 P.22)
TOSS札幌リラ/TOSS石狩教育サークル・宮崎道久 miyamichi@hotmail.com
作成日2007年8月16日
更新日2007年8月27日
1年生東京書籍「なんばんめ」の授業。変化のある繰り返しで基本型を楽しく学ぶことができる。
授業案
プロジェクターなどで教科書を拡大して投影する。
そして、次のように発問する。
- 発問
- 沢山の野菜や果物さんたちがいます。誰がいますか。
「パイナップルです。」
- 指示
- 指で差してごらん。
指差しているかどうか、確認する。
1年生1学期の授業である。細かな確認が必要である。
この発問と指示を何度も繰り返し、教科書に書かれている野菜や果物の名前を確定する。
- 指示
- 先生が言ったのを指で差してごらん。パイナップル、りんご、みかん、バナナ、いちご。
その都度、指差しさせる。
- 発問
- 次、先生は何と言いますか。
「メロンです。」
挿絵が並んでいる順に発問しているので、子どもたちは次に何を聞かれるかを予想することができるのだ。
- 説明
- パイナップルたちは、水上スキーをしていますね。
ここで、「パイナップルたちは、何をしていますか。」と発問してはならない。
「分かりません。」「遊んでいる。」などの答えが返ってきてしまい、授業が濁ってしまう。
「とりあえず発問」の典型である。
授業内容の本筋に関係のないことを発問し、子どもたちを迷わせてはならないのだ。
ここでは、さらりと教師が説明してしまえばよい。
同様に、下のにんじんたちも指差しによって、確認する。「ボートに乗って競争している」と教師が説明する。
- 説明
- 水上スキーをしているパイナップルたちから勉強していきましょう。
- 発問
- 一番前は誰ですか。
「パイナップルです。」
「そうだね。これを、前から1人といいます。」と説明する。「前から1人」と子供たちに言わせる。
- 指示
- 前から1人は、パイナップルです。はい。
これが、基本型となる。
- 指示
- 次、前から2人はパイナップルとリンゴです。はい。
前から3人も同じように言わせる。
- 説明
- 今度、教科書の下。果物さんたちが下の方に、きちんと並んでいます。青い枠の中。
- 指示
- 前から3人はパイナップル、りんご、みかんです。はい。
「前から3人はパイナップル、りんご、みかんです。」
- 指示
- ゆびで、赤い線をぐっとなぞってご覧なさい。これが前から3人です。
- 指示
- 今度は、鉛筆を持って。前から3人を、鉛筆で囲みなさい。
赤い線をなぞらせる。
- 指示
- 鉛筆持っている宇宙人君。指差し。
- 発問
- にんじんたちの前から4人は誰ですか。鉛筆で囲んでごらん。
プロジェクターで投影された画面で、答えを確認する。
- 指示
- 前から4人は、にんじん、なす、ピーマン、トマトです。さんはい。
子どもたちに基本型を言わせて、確認する。
- 説明
- 次、その上。浮き輪で競争しているところを勉強しますよ。
- 発問
- 1等賞は誰?
「にんじんです。」
指差しさせ、確認させる。
- 指示
- そう。前から一人目はにんじん。さんはい。
基本型を言わせる。
これ以降は、パイナップルたちと同じ流れである。