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促音の学習「ねこ、ねっこ」


TOSS海峡 後藤直美
『向山型国語教え方教室No.031』,2006.5-6月号,明治図書,p26-27。
藤田博子氏の修正追試


このページは管理者(山田)がつくったサンプルです。
「ブログで作るサイト」と「wikiで作るサイト」の違いを見せるために作りました。
元サイト(gooブログ)はhttp://blog.goo.ne.jp/namiokun/e/b3756789f8f9dd73a6030dc052e61238です。



1年生7人が熱中して取り組みました。
教師がじらすことによって,子どもたちは「先生,違う!」と言い,熱狂して取り組んでいました。
単語を書き直すところでは,「もう一問出して」という声がありました。

説明1
今日は小さい「つ」のお勉強をします。小さい「っ」をつまる音と言います。言ってみましょう。つまるおん。<つまるおん>

 1.ねこの絵を見せる


発問1
なんですか。<ねこです>

板書1
そう,ねこです。ねこと黒板に書く。(ねこの絵の左側に縦書きで、ねこと板書する)

 2.根っこの絵を見せる


発問2
じゃあ、これは?<ねっこ>

板書2
そう,ねっこ。ねこと黒板に書く。(根っこの絵の左側に,ねこと板書する)「先生,違う!!そうじゃない!!」と板書直後に声があがりました。(すぐに違うと反応があったため,授業では,ねこを読ませませんでした)

説明2
えっ!これでいいよね。ねっこでしょう。「先生,小さい『っ』がないよ」ああ,小さい『っ』ですね。忘れていました。

板書3
じらしながら「っ」を書く。(ねこっと板書する)「先生、違う!」

説明3
小さい「っ」でしょう。小さい「っ」を書きましたよ。※さらに,とぼけてみせる。「ここじゃないの。真ん中」

板書4
真ん中ね,これでいいですか?(ねつこと板書する)違う!この『つ』じゃないよ。小さい『っ』だよ」

   

説明4
そうか,小さい『っ』だったね。

板書5
ねっこと板書する。


【補足1】板書2の後

藤田氏の実践では,板書したあとこのように進みます。
教師:「ねこ」と黒板に書く。読んでみましょう。
子ども:ねこ? ちがうよ。  
教師:えっ!これでいいよね。ねっこでしょう。

【補足2】説明4の後

藤田氏の実践ではこのように教師は話しています。
「ああ,そうか。小さい『っ』だったね。」と言います。



 3.ワークシートなどを使い,促音の単語,文を書く練習


(1)ワークシートに「ねっこ」と書く練習をする


実線のマス,点線のマス,薄い点線のマス,区切りのないマスに書いていく。
スモールステップでなぞり書き,うつし書きをする。
(『向山型国語教え方教室No.031』,p27にワークシートがあります。私は拡大して授業で使いました)

(2)単語を書き直す

「正しく書き直します」と指示を出してから,問題を出します。

※問題「きて→きって,らこ→らっこ,こぷ→こっぷ,せけん→せっけん,ろけと→ろけっと,てぽう→てっぽう,にこり→にっこり,いぱい→いっぱい」
授業では,「きて」と「らこ」を書かせてから,「こぷ」「せけん」「ろけと」を書きました。
時間調整のため,早くできた子には黒板に書かせました。
その後,「てぽう」「にこり」「いぱい」を解きました。

※この時,「もう一問!」という反応がありました。

※出した問題は藤田氏の実践と同じです。『向山型教え方教室』誌の論文に問題の扱い方が載っていませんでした。私は上記のように少しずつ問題を出していきました。

(3)一文を書き直す

「レベルをあげます」と指示を出してから,問題を出します。
「よとにのた→よっとにのった」

※藤田氏の実践では,「らこをみた」を扱ってから,「よとにのた」を扱います。
授業時間があと少しになってしまったため,「よとにのた」を出してしまいました。
子どもたちにとって,促音を2つ直す作業は難しかったです。子どもたちは「よと」を「よっと」に書き直すことはできたのですが,「のた」を「のった」に書き直すことは難しかったです。促音が入った一文を書き直すところでは,藤田氏の実践のとおりに「らこをみた」を扱ってから「よとにのた」を扱ったほうが子どもたちはすんなり理解できると分かりました。

※一文を書き直した後に,藤田氏の実践では,聴写する作業があります。
私は授業で扱う時間がなくなったので,授業では聴写を扱うことができませんでした。

以下,藤田氏の聴写の実践


「もっと難しくなるよ。先生の言う通りに書きます」
 がっこう に いく
 せんせい が わらった


☆子どもたちは熱中して取り組んでくれました。